「夜のパン屋さん」の原点にある想い。考案者の枝元なほみさんが提唱する、循環する社会をつくる「第一歩」 - MIMOSA MAGAZINE(ミモザマガジン)
夜にだけあらわれる、小さなクリーム色のワゴン。さまざまなパン屋さんで売れ残りそうなパンを集め、販売している「夜のパン屋さん」です。フードロスを減らしながら、雇用機会をも創出するための取り組みとして、料理家の枝元なほみさんがスタートしました。そんな枝元さんは、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表を務めるなど、「食」や「働き方」の社会課題に大きな関心を寄せているといいます。
「AIがどれだけ進歩したってかぼちゃひとつつくれないでしょ?」と微笑む枝元さんにとって、食べることの根幹とは何なのでしょうか? 夜のパン屋さんに込めた想いや、今後目指していきたい社会のかたち、そしてその先にある「気持ちの豊かさ」について伺います。
「施し」ではなく「仕事」を提供する、対等な仕組み
――まずは、枝元さんが社会問題への取り組みに携わりはじめたきっかけを伺いたいです。
枝元:ホームレス状態にあったり、生...
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