みんなただ「その選択は正しいよ」と誰かに言ってほしい
古性のち<第一回> - MIMOSA MAGAZINE(ミモザマガジン)
このエッセイを今、岡山県・玉野市の自宅で書いている。大きな窓からは申し訳程度に遠くに見える瀬戸内海と、そこを行き交う大きな船がちらちらと見え隠れする。ゆっくり書き物をしたり、なにかじっくり考え事をしたい時、私はこの、大好きな家具に囲まれた場所になるべく戻ってくることにしている。
多拠点生活をはじめて数年目。現在わたしは岡山県・玉野市と、タイ・チェンマイ、そしてこの2月からは夫が暮らす岩手県の3つの場所を行き来しながら生きている。
仕事は書き物やスナップ撮影、オンラインショップ運営が主なので、比較的場所に縛られない。移動のタイミングは、その時の気分で決めることが多い。(ちなみに仕事の結果こうなったのではなく「移動しながらでもできる仕事を追い求めた結果今の職業に落ち着いた」がしっくりくる)
どの地域の家も全て賃貸で契約をしていて、自分がいないタイミングは誰かに貸したり、荷物を置くことを条...
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