クリームソーダとおばあちゃんの話|高井瞳
千葉県我孫子市に住んでいる母方の祖母のことを、「我孫子(あびこ)に住んでいる」「ばーば」で、「あびば」と読んでいる。あびばは、とっても、さばさばした人だ。 久しぶりに会ってハグをしようとすると、「あー気持ち悪い」と言って嫌そうな顔をするし、電話で話をした後、「またね、元気でね」などと別れを惜しんでいると途中でプチっと切ってしまう。小学生の時、ソフトクリームを一口あげるといって渡したら、私が舐めた部分を丁寧にスプーンで削りとってから、「綺麗に」なった面をほじって食べていた。 一方で、私たちが遊びに行くと必ず大好きなグラタンを用意しておいてくれる。中学受験の時、私と双子の兄弟が志
https://note.com/hitomi115/n/na09f5a0bfd70