【トレンド研究】スタートアップならではのDEI──30社超のポリシー・取り組みの事例から考察 | FastGrow
世界経済フォーラム(WEF)から毎年公開されるジェンダーギャップ指数で下位100位以下が続き、スタートアップエコシステムにおけるセクハラ被害の話題も定期的にみられるなど、人権や多様性の尊重には大きな課題が残る日本社会。後ろ向きなニュースばかりが目に付く現状を少しでも変えようと、スタートアップにおいても「DEI」への意識や、関連する具体的な取り組みが増え始めている。DEIとは、「Diversity、Equity&Inclusion」、多様性、公平性、包摂性という言葉の頭文字をとったもの。D&IやDE&Iと表記されることもある。大企業が社会の要請に応える形で数年前から掲げ始め、いまやスタートアップの世界でもその重要性を増しつつある。2024年7月に一般社団法人スタートアップエコシステム協会が発表した「スタートアップエコシステムのDEI改善のための提言」は、DEIがスタートアップにとって成長のエンジンであることを強調し、具体的な行動指針を提示した。この提言では、行動規範や倫理規定の策定、DEIに関する研修の提供、中立的な相談窓口の設置などが推奨され、リーダーシップがこれを率先して推進することを求めている。本記事では、スタートアップの成長と持続可能性を支えるDEIの現状や、それぞれの企業が考えている重要性に迫る。後半では、リブセンス共同創業者・桂大介氏や、マネーフォワードグループ執行役員CHOの石原千亜希氏へのインタビューも収録。多面的な理解を促し、読者のあなたが新たな行動を一つでも多くとれるよう支援したく思う。
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