伊藤詩織氏の性暴力告発を応援してきたからこそ、BBD問題に疲弊する気持ちも…映像作家たちが語る問題(ヤンヨンヒ,西山 ももこ,蓮実 里菜)
伊藤詩織氏が性暴力被害を告発したのは2017年のこと。2015年に起きた性加害を自ら顔を出して告発したことで、日本の「#MeToo」の象徴的存在となり、多くの共感を集めた。その伊藤詩織氏が、刑事で不起訴となってから、民事(第二審)で勝訴するまでの自らの体験を描いたドキュメンタリー映画が『Black Box Diaries(ブラックボックスダイアリーズ、以下BBD)』である。同作品は海外で英・米のアカデミー賞をはじめとする多くの映画賞を受賞し、57の国と地域での上映が決まっているが、肝心の日本では依然として上映の予定が決まっていない。国内外で活動するドキュメンタリー作家ヤンヨンヒ監督と、インティマシーコーディネーターの仕事でも知られる西山ももこ氏対談後編では、性暴力を忌み嫌い、その根絶を目指すことと、より良い映像制作の実現に半生を捧げてきた立場でありながら、それでもヤンヨンヒ監督と西山ももこ氏がなぜ声をあげることを選んだのをお届けする。
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