漠然とした不安とどう向き合う?「死の体験旅行」主催の僧侶・浦上哲也さんに聞いてみた
|#たしかに|3年前、わたしはあるワークショップに心を救われたことがあります。横浜にある小さなお寺「倶生山 慈陽院 なごみ庵」の住職・浦上哲也さんが始めた「死の体験旅行®」です。2013年に始まって以降、少数のリピーターを含めて受講者は3700人以上。すぐに定員が埋まってしまうこともあるこのワークショップでは、「死」を追体験することで自分の心と向き合い、本当に大切なものを見つめ直していきます。自らの繊細さに苦しみ、消えてしまいたいと考えていた当時のわたしは、この体験を通して「生」を強烈に実感し、低空飛行していた日々から抜け出すことができました。時を経て2021年。依然として停滞した空気が漂い、誰もが生きることへの不安を抱えるこの時代。死生観への変化が起きたという方も、多いのではないでしょうか。そんな時にふと思い出したのが「死の体験旅行」の存在でした。こんな今だからこそ、改めて「死の体験旅行」や浦上さんから、明日を生きていくヒントをもらえるかもしれない。わたしが救われたように、苦しさを抱える人たちの支えになるかもしれない。そんな思いを胸に、3年ぶりに浦上さんのもとを訪ねることにしました。
https://tskn.jp/1920/