「ありがとう」の気持ち|有永 糸|note
幼い頃から、母親にずっと言われていることがある。「『ありがとう』がきちんと言える人になりなさい」。 わたしの母は、あまり口うるさく注意したり、怒ったりするような人ではない。基本的にいつもわたしの味方で、わたしのしたいことを尊重し、自由にさせてくれる人だった。そんな母が、たった一つだけ、何度も何度もわたしに言い聞かせたことが、感謝の気持ちを忘れないようにすることだった。 「ありがとう」って、魔法みたいな言葉だと、わたしは今もずっと思っている。少し苦手でなんとなく避けてしまっている相手でも、その一言を言われると、そんなに悪い人ではないように思えて、不思議と敵対心がすっと薄れてしまうこ
https://note.com/re03_aa10/n/n930ad2a31ca8