コロナ禍になる以前にデザインしたダイニングチェア。
当時はくつろぐ場所というとリビングを活用する人がほとんどで、テレビの前にソファというのが当たり前だった。
しかし家族全員がくつろぐにはよほど大きなソファでないと難しく、結果として家族みんながくつろぐことが出来るのはダイニングテーブル・チェアの時となるのではないか、ということでダイニングでくつろぐことを想定して開発をおこなった。
特にこだわったのが背と座のウレタン構成。
食事をするときは自然と姿勢を正すため浅く座ることが多い。そのため、座面前方は比較的硬いウレタンを内蔵。
くつろぐときは背にもたれかかるため、座面後方は不自然にならない程度の柔らかいウレタンを内蔵。
背の方も上と下とで柔らかさを変えている。
何度も試験を繰り返して売り出すまでに1〜2年かかったが今では会社で1番売れている椅子にまで成長した。
OKAWA THE FUTURE FURNITURE 2017 第27回 新作デザインコンペ 農林水産大臣賞 受賞