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「働き続けるスキルがほしい」と、文学部からIT業界へ 現在、システムインテグレーション企業でプロジェクトマネジメントを担っている永井さん。
バリバリの理系かと思いきや、大学時代は文学部に在籍。文章を書くことが好きな文学少女で、日本文化を研究するかたわら、大好きな鳥の飼育本を執筆するなどして出版業界への就職を目指していたそうです。
しかし、時代は折しも就職氷河期。
就職活動が困難を極めるなか、永井さんは「IT業界だったら女性でも生涯働けるのでは」と思いをシフトさせていきました。IT業界にいれば、いつか電子書籍が出版される未来が訪れたときに、第一線で関われるかも。そんな先見の明から、東京でIT業界のキャリアをスタートさせました。
入社後は、クレジットカードのオーソリ(信用承認)ネットワークに接続するための通信制御パッケージの開発や保守・導入担当に。理系の素養が必要で、とても苦労したそうです。
「当時、継ぎ足しのような開発を繰り返していたので、顧客ごとに10バージョン以上ソースが存在するという事態でした。『2000年問題』の際はその全ての動作確認テストを行うため、1日13時間勤務体制で対応していましたね」
※2000年問題:年号の千の位が繰り上がることで、全世界のコンピュータが誤作動を起こすと懸念されていた問題。
後日、ようやくその非効率さが認められ、バージョン統合の大プロジェクトが発足。そして永井さんは開発リーダーに。「そこで、プロジェクトマネジメントの影響の大きさに気付きました」と永井さんは話します。
一方プライベートでは、遠距離恋愛中の彼との結婚を考える時期に差し掛かっていました。悩んだ末、終電後に帰宅する不夜城のような東京生活から、彼のいる中部エリアへ移るべく、名古屋の事業所へ異動しました。
しかし結婚後、今度は旦那様のアメリカ駐在が決定。そのとき永井さんはというと、主任に昇進したばかり……。複雑な心境でしたが、「英語を学ぶ良いチャンス」と捉え、退職を決意しました
https://www.pmijapan-women.net/intv/1/207afc17-9546-4956-bd71-a868f1d9f083