好奇心の芽を育てていく|松本 麦
小学生の頃にした、ある友人との会話をたまに思い出す。 「昨日お姉ちゃんと喧嘩してさ、めっちゃ泣いたんだよね。でも途中から《涙ってどこから出てるんだろう?》と疑問に思って、鏡で自分の下瞼を引っ張ってみたら、点みたいのが見えて。こうやって涙が出てくるんだ〜って思ったんだ」 身近に感じたたった1つの疑問。そこから友人は、小さな自由研究を繰り広げていたのだ。 彼女はやがて新聞を毎日読む習慣をつけ、知識を蓄えていった。中学でも勉強を重ね、最終的に地元の国立大学に進学したと人づてに聞いた。 不思議に思った出来事から、自分から調べていこうとする好奇心。これが大人になるにつれ薄れているように感
https://note.com/pandme/n/n33abe61c206b