「名画を読む絵本」に学んだ「編集」の重要性|杉山博一(オシロ代表)
最近、一目惚れして買ってしまった絵本がある。今回は、その絵本についてのことや、この絵本のつくり方から学べることについてシェアしたい。 東山魁夷さんの名作が紡がれた没入感ある絵本 今回紹介する『白い馬』(2012年、講談社)という絵本は、日本画家・版画家の東山魁夷(ひがしやま・かいい、1908-1999年)さんのこれまでの作品の中から、物語を紡ぐように作品を選び、一冊の絵本としている作品だ。代表作の一つである『緑響く』(1982年、長野県立美術館・東山魁夷館蔵)が表紙を飾り、その幻想的な美しさに魅了されて吸い込まれるように絵本を手に取ってしまっていた。 『白い馬』絵:東山魁夷 &n
https://comemo.nikkei.com/n/nd05a9b52e7ab?gs=378fda4e24e3