海外での行動との矛盾どう説明するか? 伊藤詩織監督作品アカデミー賞逃すも依然として記者会見が必須な理由 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
米国アカデミー賞授賞式が3月3日(日本時間)に開催され、長編ドキュメンタリー部門にノミネートされていた伊藤詩織監督作品『ブラック・ボックス・ダイアリーズ』は、受賞を逃した。本作品は57の国と地域で展開されているが、日本での公開は今なお未定となっている。その理由の一つには、出演者の同意や作品内で使われている映像の無許諾使用という権利処理の問題があるとされている。本件をめぐっては多方面で日々論考が展開されているが、議論が「防犯カメラの映像の使用の是非」という点に集中しがちであり、監督を含めた制作サイドの「説明責任」という点にはあまりスポットライトが当たることがない。しかし、本件を日英二言語で注視してきた筆者は、その点は最重要の論点と考えている。そう考える理由について、本稿で解説していきたい。
https://shueisha.online/articles/-/253240